先週金曜日に久々に飲みすぎたせいか、
昨日から吐気と下痢の症状に苦しめられている。
夜間にER受診する人の気持ちが少しわかった気がした。
だいたい下痢、嘔吐の症状が揃っていれば、
胃腸炎だろ~?、お?
ってなるのが普通。
この胃腸炎だが、最もエビデンスレベルが高いとされているのが、
整腸剤。
ビオフェルミン、ミヤBM、ラックビーとか。
より重症感のある細菌性なら抗生剤を飲んでもよかろう。
大体はウイルス性で数日で良くなるパターンが多いらしい。
救急外来的にはこの胃腸炎のピットフォールとして、
虫垂炎があると思う。
腹のCTまで取った症例で、立派な胃腸炎の像に騙されて、
立派な虫垂腫大を見逃したことがある。
まぁ結局、虫垂炎だって胃腸炎のひとつじゃんって話なんだけども、
見逃すと後々公開処刑にあったりする。
全ての腹痛は虫垂炎を常に意識すべし、
腹痛→CTと行った場合は必ず虫垂は探さなければならない、
と俺は思っている。
CTで虫垂を探すのは意外に難しい。
俺も未だに虫垂が同定できないことはある。
虫垂の探し方の基本は、
まず落ち着いてA/Cを下に辿って行って、回盲部を見つける。
回盲部より下にA/Cから出て盲端で終わる腸管が見つけられれば、
それがすなわち虫垂と同定できる。
解剖学的には当たり前の話だけど、
この手順を踏まないとなかなか同定できないケースが意外に多かったりする。
話は逸れたが、たかが胃腸炎でも、
いざ自分がなってみると辛いもの。
これからは胃腸炎の患者に少し優しくなれる気がした、
涼しい夜のお話でした。
本日の記事の内容が良かったら
いずれか1つ応援クリックよろしくお願いいたします↓
(未だにひっそりと参加している
人気ブログランキングはこっち。)